「結納」と「顔合わせ」どちらを選ぶ?

結納のスタイル 正式結納と略式結納

結納というと何か堅苦しいイメージがありますが、結納の中にも2つのパータンがあります。1つは仲人さんのいる「正式結納」で、もう1つは仲人さんのいない「略式結納」になります。
 九州でも正式結納はこの10年で随分と少なくなり、ほとんどの方が仲人さんに気遣いをする必要のない略式結納を選ばれるようになってきました。
 九州で行われる略式結納は女性側の自宅や料亭、ホテルなどの会場に両家が集まって「結納の儀」を行い、その流れで両家の食事会を行うスタイルになっています。仲人さんがいないため、結納から結婚式までの取り決めは直接、両家が行います。

関東では結納時に、男性側と女性側がお互いに結納品を交換し合いますが、九州では女性側の結納品(結納返し)は、日を改めて贈ってもかまいません。約半数程度の方が後日にお渡ししているようです。また関西では、女性側の結納返しを行わない地域もありますので、本人を通して事前に両家で話し合いをしておくのが良いでしょう。

正式結納、略式結納。そのメリットとデメリット
仲人のいる正式結納 仲人のいない略式結納
メリット 〇お金のことを始め、結婚までの両家の取り決めがスムース。
〇結婚後も、夫婦の後見人として相談にのってもらえる。
〇結婚式までの取り決めが早い。短い日程で結婚式まで行える。
〇仲人への気遣いがない
デメリット 〇結婚式までの仲人への気遣い、結婚後もお中元、お歳暮などの挨拶が必要。
〇仲人へのお礼などのお金の面の負担がある。
〇結婚までの取り決めに不満があっても言い出しにくい。

 時代と共に変化している結納品

九州の結納品は、以前は畳2~3枚分ほどの大きなものも珍しくなく、関西を始めとした西日本の結納品も畳1~2枚程度のものが主流でした。現在は住宅事情の変化に応じて、マンションなどにも飾れるように品数を少なくしたコンパクトな結納品も出ています。結納品には本来、略式結納品と呼ばれるものはありませんでしたが、現在ではこのようなコンパクトな結納品を略式結納品としています。

また、当店のモダン結納シリーズのように現代的なデザインで、「結納の儀」だけでなく結婚式などにも利用できるものもあり、両親世代が持つ結納品のイメージからは様変わりしたものもあります。

結納品 マンションタイプ
アモール マンションタイプの結納品

 カジュアルな「顔合わせ食事会」

結納はご両親を始め「家」として嫁を迎えるためのものですが、「顔合わせ食事会」は結婚する本人が主体になって、両家の親睦をはかることを目的としています。顔合わせには儀礼的な決まりごとはなく、自由に進められることから最近では結納の代わりにすることが増えているようです。
 準備するものも特に決まりはありませんが、手土産程度のものから、結納と同じように女性側に金封を贈る場合もあるようです。当店では顔合わせであっても、金封を贈る場合はマナーとして金封に熨斗、末広をお付けすることをお勧めしています。

結納と顔合わせ、どちらを選ぶ

フォーマルな結納とカジュアルな顔合わせ。どちらを選ぶのか迷われるところもあるでしょう。結婚する当人たちであれば気軽に親同士を紹介できる顔合わせがベターですが、親の立場にしてみれば、お嫁に貰い受けるのですから、やはりキチンとした筋道を通して置きたいところ。
  どちらを選ぶのか、結局のところ男性側のご両親がどのように考えるのかがポイントになります。ご参考までに、当店でお客様からいただいた声から、結納を選ばれた理由の一部をご紹介します。

  • 結婚は決まっても、結婚式は半年以上先。空白期間が長いため、女性側の親御さんに安心してもらいたい。
  • 女性側は祖父母と同居のため親戚が集まる機会が多い。婚約を披露する結納品があった方がいい。
  • 本人同士はすでに同居中。男親としてのケジメを。
  • 昔からの慣習で必要なもの。
  • 顔合わせは気軽にできる反面、嫁を迎え入れる責任が希薄に感じられるところがあるかもしれません。男性側のご両親と本人が話し合って決めるのがよいでしょう。

    結納と顔合わせ。そのメリットとデメリット
    結納 顔合わせ
    メリット ◯嫁に迎え入れる男性側の誠意が伝わる
    ◯気軽に両家の親睦がはかれる
    デメリット ◯結納品の購入など準備が必要。
    ◯男性側は経済的な負担がある
    ◯単なる食事会で終わりやすい

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