略式結納の当日の流れ

当日の流れ

結納会場が女性宅やホテル、料亭であっても、先に到着して女性側が男性側をお迎えするようにします。
結納の儀が始まるまでは親しく会話をすることは避け、挨拶程度とします。結納を女性宅でする場合は、結納品を飾る場所まで女性側の母親が案内しますが、自宅以外でする場合は、ホテルや料亭に案内をまかせて良いでしょう。

 結納品を飾る

結納の儀を始める前に男性側は到着次第、女性側の案内に従って結納品を飾ります。
女性側の自宅でする場合、床の間の脇に仏壇があれば、まず仏壇にお香や御仏前をお供えして、手を合わせてから結納品を飾ります。
一般的には「床の間」の前に結納品を飾りますが、洋室や床の間のない和室の場合は、上座になる場所に飾ります。上座がわかりにくい場合は、入り口より遠いところが上座になります。結納品を洋室に飾る場合は、女性側が準備したテーブルの上に置くようにしてください。
また、男性側からの「結納品」と女性側からの「結納返し」を同時に飾る場合は、向かって左側が男性側からの結納品で、右側に女性側からの結納返しを飾ります。
結納品の飾り付けをしている間は、女性側の本人は入室しません。
結納品を飾った後は、結納の儀を行います。お茶などのおもてなしは結納の儀の後にします。

 結納の席、男性側を上座へ

結納品の飾り付けが終われば、女性側本人を結納する部屋に招き着座します。
男性側が上座に座ります。結納場所がホテル、料亭にかかわらず、女性側がおもてなしをするホスト役になりますので、女性側は下座になります。
座る順番は、床の間に近いところが「上」になりますので、上から父、母、本人の順番で座り、兄弟や親戚が参加する場合は本人より下手に年齢順で座るようにします

 結納の儀の流れ 口上はシンプルに

結納の儀の流れと口上を説明します。結納の儀は5分から10分程度で終了しますが、当日は緊張するものです。言葉はこの通りにする必要はありませんが、シンプルで覚えやすい方が良いでしょう。

    1. 結納の儀、はじめの口上
      両家が着座した後、男性側の「父親」が一礼して結納の口上を述べます。

      (男性側の父親)
      「この度は、息子〇〇と〇〇さんの婚約をこころよくお引受け頂きましてありがとうございます。本日はお日柄もよろしく、結納の品をお持ち致しました。幾久しくご受納下さいませ」

       男性側からの結納品に「目録」がある場合、男性側の母親が結納品から目録を取り、女性側の父親の前に置きます。この時、目録が専用の一つ台に乗っていれば、台に乗せた状態でお渡しします。

  1. 結納品を受け取る
    目録がある場合、女性側の父親は目録をあけて簡単に目を通し、お礼を述べます。
    目録がない場合は、男性側からの口上を受けてお礼を述べます。

    (女性側の父親のお礼)
    「結構な結納の品々をありがとうございます。幾久しくお受けいたします」

    目録がある場合は、目録を女性側の父親から母親、本人、女性側同席者へと順次まわします。

  2. 受書がある場合
    女性側が「受書」を準備している場合、女性側の母親は男性側の父親の前に「受書」を置きます。男性側は受書をひらき簡単に目を通してお礼を述べます。

    女性側の父親:「受書でございます。お納めください」
    男性側の父親:受書の内容を確認して「お受け取りいただき、ありがとうございました」

  3. 結納返しがある場合

    女性側の父親
    「先ほどは結構なご結納の品を頂戴しましてありがとうございました。
    本日は御引出結納(おひきでゆいのう)の品をととのえました。幾久しくご受納ください」
    男性側の父親
    「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします。」

  4. 結びの口上
    男性側の結びの口上で両家とも頭を下げ、結納の儀は終了です。

    男性側の父親 結びの口上
    「本日は誠にありがとうございました。おかげさまで、無事に結納を納めることができました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

      女性側がお茶をお出しして、リラックスして両家の親睦を深めます。
    食事会は2時間程度を目安として、男性側からお礼の挨拶をしておひらきとします。

 

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