おもてなしと訪問の準備、忘れ物がないように

おもてなしのお茶とお菓子は何がいい?

 結納でよく利用される料亭やホテルで結納をする場合は、おまかせしておけば良いのですが、自宅で結納をする場合、女性側の家では結納の儀の後にお茶のおもてなしをします。
 結納などのお祝いの場では「お茶を濁す」として緑茶などの茶葉はつかいません。その代わりに「桜茶」か「昆布茶」をお出しします。桜茶は塩漬けにしものや、フリーズドライのものがお茶の専門店で扱われています。
 また茶菓子については、丸い季節の干菓子や紅白の和菓子がふさわしいでしょう。

男性側は手土産を準備する場合も

 結納の場合、男性側からの手土産は必ず必要というものではありませんが、女性宅で結納を行う場合は持参した方が良いでしょう。また、結納ではなく「顔合わせ」の場合は、マナーとしてお渡しするようにします。
 手土産の品数や持参物についての決まりごとは、九州結納では本来はありません。ただ最近は「手土産は奇数、切って食べるものは避ける」などの意見もあります。気にされる場合は参考としても良いかもしれません。また手土産として商品券などの金券はNGです。
 一般的には次のものを準備してお渡しします。

  • 地元の銘菓や特産物
    スーパーなどで手に入るものは避けます。希少なものを選ぶようにします。
    また、女性宅以外で手土産をお渡しする場合は、持ち運びのしやすい大きさにするなどの配慮をします。また、暑い夏場などで冷蔵するものは選ばない方が無難かもしれません。
  • お酒
    結納の品目にお酒や酒肴料をお渡しされない場合は、お酒や洋酒も良いでしょう。
  • 御仏前またはお香
    御仏前を手土産とするには語弊がありますが、持参物の一つとして説明します。
    女性宅で結納を行う場合で、仏壇がある場合などにお渡しします。
     御仏前を包む場合は、会食時の男性側の食事代程度を包むケースが多いようです。

女性側は引き出物の準備を

 結納を持参した男性側に対して、女性側は引き出物を準備します。引き出物の内容は、男性側と変わりません。地元の銘菓や特産物、お酒などをお渡しすれば良いでしょう。現在では、福岡をはじめ赤飯や鯛の落雁を引き出物にするケースはあまり多くないようです。

手土産、引き出物を渡す場合に気をつけること
 手土産、引き出物をお渡しする場合は、大事なお祝いごとですから必ず「熨斗紙」をつけるようにします。水引は紅白の「結びきり」とし、熨斗紙には、「寿」と「苗字」を書きます。
 手土産、引き出物をお渡しする時は、正式には風呂敷で持参して、風呂敷から出してお渡ししますが、風呂敷では形式ばりすぎるため紙袋を利用される方が多いようです。紙袋でお渡しする場合も、紙袋から出してお渡しします。

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